収入保障保険はいらない?
(ここまでのあらすじ)
収入保障保険はギャンブル保険?
まずは、例のふと立ち寄った書店(都内の中型店舗。コンビニ3つ分位の面積だから、それなりに大きめ)に平積みされていた保険雑誌から引用してみます。
一か八かのギャンブル保険
収入保障保険では、契約者が加入後すぐになくなると支払う保険料の総額が少なくてすむうえに、数十年にわたって保険金が毎月支払われます。
・・・
しかし、契約後だいぶ経過してから死亡すると毎月の保険金の総額はだいぶ少なくなります。
・・・
しかも、多くは掛け捨て型の定期保障なので、一定期間後の死亡は全く保証されません。まさに、一か八かのギャンブル保険といえるでしょう。
だそうです。
保険見直しが得意(自称だよね)なCFPさん監修の本の記事です。
これまた
「は??」

ってなりました。
記事を書いた方には、申し訳ないんですが、
保険の基礎知識がないのかな?
かけ算ができないのかな??
ただ腹黒なのかな???
って思いました。
では、説明します。
収入保障保険は「掛け捨ての定期保障」だから良い。
先に、カンタンに収入保障保険を説明します。
収入保障保険は、ある人(例えば、お父さん)が亡くなったら、そのお給料収入がなくなってしまいます。
その収入で生活していた家族は困りますよね。
なので、お父さんの収入の代わりになる保険があると助かるよねっていう考え方です。
この保険を設計する際(保険って加入者に合わせて数値を設定できるんです)は、
保障期間(いつまで受け取れるようにするか)と保障金額(月々いくら受け取るか)を設定します。
お父さんのお給料(生活費用)の代わりとして用意するんですから、
生活費として「月々○万円を○年間受け取る」が収入保障保険の基本です。
当然、
受け取り期間を長くしたり、受け取り金額を多くすれば、
保険料(月々保険会社に払うお金=月々の負担額)も高くなります。
つまり、
受け取り期間を「定期」にしないと、保険料(月々の負担額)が高くなっちゃうんです。
それに、お給料の代わりっていう役割なので、受け取り期間は「定期」ですよね?
繰り返しになりますが、収入保障保険は名前の通り、
亡くなった方の「収入」が途絶えて生活に困ってしまうなら、
その「収入」の代わりになる保険を必要とする人いるよねっていう発想です。
それが必要か不要かは、人それぞれ。
必要な人は検討すればいいし、不要な人は加入する事ないですし。
保険を選ぶときは(というか何かを選ぶとき)、
「目的に合った、必要なモノを選ぶ」というのが基本だと思うんです。
収入保障保険なんて、こんなに目的がハッキリしてわかりやすい保険なのに、
「激ヤバ保険」って。。。
ちゃんと保険を考えようと、お金払って雑誌を買った人をバカにしすぎです。
「契約後だいぶ経過してから死亡すると毎月の保険金の総額はだいぶ少なくなる」だから良い。
これも雑誌には悪く書かれてます。
しかし、収入保障保険は亡くなった方のお給料の代わりの生活費っていう使い方です。
例えば、
- 遺族年金もあるから保険からは、月々10万円受け取れれば生活維持できるかな。
- 老後資金は貯めるとして、奥さんが60歳まで(今30歳として30年後まで)は受け取れる様にしておきたいな。
と考えたとします。
この場合、
いますぐ旦那さんが亡くなったら、
今から30年間(360ヶ月)・月々10万円なので、
360ヶ月×10万円 = 3600万円 あれば生活できるという計算になります。
もし、10年後に旦那さんが亡くなったら、
必要なのは、20年間(240ヶ月)・月々10万円なので、
240ヶ月×10万円 = 2400万円 あれば生活できるという計算になります。
もし、25年後に旦那さんが亡くなったら、
必要なのは、5年間(60ヶ月)・月々10万円なので、
60ヶ月×10万円 = 600万円 あれば生活できるという計算になります。
なので、
受け取れる金額の総額は、だんだん少なくなる様に作られています。
亡くなった方の収入の代わりの生活費っていう目的に合ってますよね。
これを、
「契約後だいぶ経過してから死亡すると毎月の保険金の総額はだいぶ少なくなる」
なんて悪く言われても。。。
逆に、
「契約後だいぶ経過してから死亡しても受け取れる保険金の総額が少なくならない」保険にすると、
保険料(保険会社に払うお金)が2倍以上になるけど。。。
そのほうがいいの?
あー。売る側としては、その方が儲かるかー。
という事でした。
次回は、共済保険について書いてみます。(予定)


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