【ウラ話】中立的な保険相談が存在しない理由

(ここまでのあらすじ) トンデモ保険情報があふれてる (クリックすると開きます)
たまたま都内の中型書店で一誌だけあった「保険の雑誌」を手にとった事がキッカケでした。
CFPというそれなりの資格を持った方が、トンデモ記事を堂々と書いている。
ネット上にも、トンデモ記事が溢れてる。

こんなアホな記事をみて、大きなお金に関わる保険を選んでしまったら、
きっと数十年後に後悔する。。。
でも、払ったお金は戻ってこない。。。
見て見ぬふりは嫌だなぁ。

と、この一連の投稿を始めてみました。
とりあえず、雑誌やネットにある記事をたたき台につらつらと書いていきます。
保険の話を通して、人生のお金のことを考えるキッカケにして頂ければ幸いです。

「中立が不可能」な業界の仕組み

FPや保険ショップに相談するとき、

「中立的」つまり、特定の保険会社や商品に偏らずに話をしてくれることを期待しますよね。

保険ショップのスタッフも、それを望んでいる方が多くいます。

変な売り込みをしたくないから、一社専属の保険外交員から保険ショップに転職される方もたくさんいます。

でも、これが結構むずかしいんです。

これ、保険販売資格の仕組みがいけないんです。

説明しますね。

「メーカーと販売店」という関係

まず、誤解が多いのですが、FPや外交員や保険ショップスタッフは「保険会社に雇われた人」ではありません。

例えばコレ。

保険会社と保険代理店

↑は YouTubeに出てきたアンケート広告です。
ここでも保険ショップを保険会社と間違えている。
保険ショップは保険会社ではありません。保険ショップは保険代理店です。

保険会社って保険を販売しないんです。

私は保険ショップに勤めていたのですが、

ほとんどのお客さんが保険ショップ=保険会社だと思って来るんですね。

違うんです。

「保険会社=メーカー」です。
「保険ショップ=販売店」です。

例えば、

「資生堂=メーカー」で「薬局=販売店」とか、

「シャープ=メーカー」で「ビックカメラ=販売店」と同じ関係です。

メーカーって直接販売しないことが多いですよね?

保険も同じなんです。

ここをまず知っておいてください。

そして、

メーカーは販売店に、商品を1個ずつなんて単位で売ってくれないですよね。

薬局でもスーパーでもコンビニでも、裏に段ボールが積まれてますよね。

例えば、
ある小さな薬局で、豆乳は1日1パックしか売れなくても、
メーカーは1箱(10パック入り)でしか販売店に卸してくれなかったりします。

これと似たようなことが、保険にもあるんです。

保険代理店制度

保険販売店(保険ショップとか、個人のFPとか外交員も)のことを「保険代理店」といいます。

「保険代理店」は各メーカー(保険会社)と、それぞれ販売店登録みたいなことをしてるんです。

そして、販売店登録をした保険会社を通さないと、保険販売資格(募集人資格)を取得できないんです

また、販売店登録をするためには、一定の基準を満たす必要があります。

基準は各メーカー(保険会社)ごとに異なっていて、

年間契約件数だったり、金額だったり、基準が厳しかったり、ゆるかったり。

まぁ、いろいろあります。

そうすると、販売店(保険代理店)の規模によって、取扱えるメーカー(保険会社)がかたよります。

ここが第一の落とし穴。

前にも書きましたが、保険ショップに批判的なことを言ってるFPさんたちは、

保険ショップほど保険の販売規模が大きくないので、取り扱い商品に偏りがでるんです。

すると、オススメ商品に偏りがでる。

だってもう何年もFPおすすめランキング1位の医療保険は、同じ会社の商品ですよ。

雑誌でもネットでも、ほぼみんな同じ会社の商品をオススメしてる。

保険会社なんて、商品開発してるのはメチャクチャ優秀な人たちです。
(アクチュアリーと言って、就職できるのは東大大学院卒とかそんなレベルです。)

そんな優秀な人たちが各保険会社にいて商品開発で戦ってるんですよ。

1社の商品が何年もずーっと1位なわけないですって。。。

答えはカンタン。

保険販売数が少ないFPでも取扱える、販売店登録のハードルが低い保険会社の商品が、
雑誌とかに載りやすい商品なんです。

これが一つ目の落とし穴です。

2つ目の落とし穴は、取り扱い商品の多い保険ショップにもあります。

保険販売店は、品揃えを確保するために、
いろいろな商品を売らなきゃいけないんです。

これは、ある意味いいことでもあります。

だって、いろんな商品を提案してくれるんですから。

ただ、その反面、

いいと思う商品ばかり売っていると、あまり売れない保険会社が出てきてしまうんです。

売れない保険会社の商品も、ある程度は売っておかないと、
取り扱い商品がだんだん減ってきちゃうんですね。

これは経営上の問題になります。

経営側としては、品揃え豊富にしておきたいですよね

品揃えを維持するために、人気がない物も売らないといけないんです。

そして保険ショップ店員は、会社に雇われた従業員です。

会社の命令には、なかなか逆らえません。

「○○生命の医療保険を○件」というノルマ(目標?)を与えられることがあります。

これはもう仕方ないです。

(食品添加物は身体に悪いと知ってるのに、無添加の取り揃えが少ないスーパーとか飲食店で働いて、そこでお給料もらって家族を養っている人もたくさんいますよね。これと似ています。)

これ保険ショップの人も自己嫌悪と葛藤で苦しんでる人たくさんいます。
責めないであげてください。
(自分の成績のことばかり考えてる○○野郎もいます。そこは話してる中で見極めてください。)

これが2つ目の落とし穴です。

ちなみに、昔は「中立的」と謳ってよかったんですが、ある時から「中立的」と言ってはダメになりました。

金融庁に突っ込まれたんですね。「中立的」は出来ないでしょって。

大手はもうこの文言を広告で使ってないはずです。

と、

そんな大人の事情があり、中立的はできないんですよ。

私もたまに、知人の代理店経営者から「○○生命の医療保険があと○件足りないんだけど、うまい売り方ない?」みたいな相談をもらう事があります。

ただ、会社の規模が大きければ、保険相談件数が多いので、偏りは少なくなると思います。

あとは人柄ですね。なんだかんだ真っ直ぐお客さんに向かいたいって人もいますから。

そこはご自身の感覚で、判断してみてください。

そうは言っても、、、

と、そうは言っても。

保険相談をする側としては、自分にあった保険をちゃんと説明してもらえるか、不安になりますよね。

なので、ここはぶっちゃけます。

私個人の見解ですが。

正直、どこの保険会社の商品も、そんなに変わりません。

え?って思うかもしれませんが、本当にそうなんです。

例えば、医療保険。

3大疾病が入院無制限とか、5大疾病が・・・とか、通院が・・・とか。

そこぶっちゃけどうでもいいんです。(繰り返しますが個人的見解です)

いま、そんなに入院しませんって。
通院保障だって入院前後のっていう条件つきですからね、そんなにしませんって。

病院側も長期入院ばかりされると収益悪化するんで、短期入院が増えてますよね。

お祝い金?女性特有の病気?

それ本当に必要???
計算しました????

そんなもんです。

医療保険なんて基本は、入院したり手術したらお金が出ますっていうシンプルなもんです。

ちゃんと考えなきゃいけないのは、入院したら1日いくら必要なのか。

健康保険の3割負担とか、高額療養費制度とかを考えて、入院日額いくらに設定するか。

ここをきちんと考えてください。

で、まぁ一応、保険会社それぞれ力を入れている商品があるので、
医療保険は医療保険が得意なところ、がん保険はがん保険が得意なところ、
という感じで、ざっと見比べて選んでもいいですし。

保険会社によって病気になる確率データみたいなモノを独自で持っていて、若干保険料が違うので、
試算してみて安いところを選んでもいいですし。

もし、本当に保険を使うような事があれば、1社にまとまっている方が請求が楽なので、
欲しい商品がハマる保険会社で全部入っちゃってもいいですし。

FPオススメ毎年1位のあの医療保険でもいいですし。

保険会社比較ってそんな重要じゃないと思います。(あくまで個人的見解です)

ただ、なぜか、保険会社によっては持っていない商品があるんですよ。

例えば、三角形の生命保険っていうのがあるんですね。
(逓減定期とか収入保障というやつです)

で、もし三角形の保険が必要だったら、そりゃあ三角形の保険を持っている保険会社を選ぶ必要はあります。

ただ、それは、ライフプランニングというかお金の整理というか、

商品選び前に、どんな形・大きさの保障を用意したらいいかを知る必要があります。

大事なのはここだと思うんです。

なので、保険会社比較、商品比較はそんなに気にしなくて大丈夫です。

「中立的」を気にするよりも、ちゃんと必要な保障と不要な保障をハッキリできるか。

ここを考えるといいと思います。

まとめると、

「中立的」ではない事があるかもしれない。
(大人の事情で、本当は資生堂がオススメだけど、花王の商品をオススメ棚に置いてるかもしれない)

でも、
商品比較ではなくて、ちゃんと話を聞いて考えてくれる人を選べば大丈夫です。
(肌荒れに化粧品ではなくて、本当に必要なのが栄養だったら、食事とかサプリの話をしてくれる人を)

大人の事情で「中立的」になりきれない事もあります。

でも、ちゃんと話を聞いて、一緒に考えてくれる人だったら大丈夫です。